大谷選手のエンゼルス移籍によりアナハイムでのエンゼルス観戦、また、アウェイでのエンゼルス観戦にご興味をお持ちいただくお客様が多くなっております。初めてメジャーリーグのスタジアムでご観戦をされるご予定の方は、この機会にぜひ、実現していただきたいと思います。
ただ、1つご注意いただきたいのは、限られたご日程の中で大谷選手が出る試合だけを観るというのは、現実的にはかなり難しいことはご理解ください。
今回の大谷選手が挑戦する二刀流は、近年、メジャーリーグの中では、同じようなケースの選手が見当たりません。
二刀流の場合、投手だけよりは、試合への出場が増えるかもしれませんが、野手だけの選手と比べると減ると考えるべきだと思います。
イチロー選手や松井選手がチームのレギュラーを担っていた時代は、ほぼ毎日のように出場していました。
そのため、基本的には、怪我や休養日などを除くと、所属するチームの試合の日に観戦すれば、見れる可能性は高かったわけです。
ところが、松坂投手やダルビッシュ投手、田中投手などを見ようと思えば、最低五日間の日程を組まないと行けませんでした。しかも五日間の日程を組んでも、稀にローテーションの変更で見れないこともありました。
大谷選手の場合、仮にスプリングトレーニングで、2018シーズンから二刀流で行こう、となったとしても、果たして、通常の野手のような出場機会になるのでしょうか。
メジャーリーグの過酷な日程(基本的には、週6日前後の試合日程)や西海岸から東海岸の時差など考えた場合、投手として投げることを前提としたのであれば、打者としての出場機会は、通常の野手より減ると考える方がしっくりくるのではないかと思います。
仮の話として、週1度投手、週2度の打者という出場だとしても、日本から旅行日程を決めて、観戦に行くのであれば、1日の観戦日程では見れる可能性は半分ぐらいとなり、最低でも2日、できれば3日間ぐらいは球場に足を運ばないと、プレーしている姿を見れないかもしれません。時期によってはそれでも見れない可能性もあります。
最も大事な点は、まだこの時点(2017年12月)では、何も決まってないところではないでしょうか。
まずは2月中旬から始まるスプリングトレーニングでチームの中で調整し、2018シーズンの大谷選手の役割が決まって行くはずです。
チケットなど買うことが具体化するのは、最低でもこのぐらいの時期にするべきです。
メジャーリーグのチケットの販売方法
まずは、一般的にメジャーリーグのチケットがどのように販売されるかというのをご説明いたします。
球団にとって、最も大事な販売方法は、シーズンシート(年間81試合のホームゲームをまとめて買う)の販売となります。
そのため、球団は、新しいシーズンのシーズンシートの販売(既にシーズンシートホルダーの場合は更新)を、プレーオフを争うチームの場合は、
来季のシーズンシートを買うことで、そのチームのプレーオフのチケットを優先的に買えるような形で、8月末から9月に販売いたします。
人気チームになると、シーズンシートで多くの座席を完売させます。
あまり人気のない球団も、基本的には、81試合のフルシーズンをベースに、ハーフシーズンや、人気カードを組み合わせた複数試合のパックでチケットを販売していきます。
その上で、あまりが出たものが、1試合1試合で販売される定価チケットという形になります。
1試合、1試合買うファンのためのチケット
私たち日本人が日本からメジャーリーグを観戦に行く場合に、どのような買い方をするいいか、というと、まず、メジャーリーグを買う場合、大きく分けて、2つのタイプのチケットが存在することを頭に入れておいてください。
1つは、球団が販売する日本でいう「定価チケット」です。
英語だと、Single-Game Tickets、Individual Game Ticketsと記載されます。
これは球団が価格を決めて販売するもので、チームの公式ホームページなどから買うことができます。
ただ、上記で説明したように、メジャーリーグのチケットは、シーズンシートを中心に販売を行います。
ですので、定価チケットの発売日だからと言って、全部の席が買えるわけではなく、人気チーム、人気カードは、既に売り切れていることもあります。
もう1つは、シーズンシートを買ったファンなどが行かない試合を再販するリセールチケットです。
アメリカのイベントは、メジャーリーグに限らず、シーズンシートの販売が各チームの柱になっております。
特にメジャーリーグの場合は、ホーム試合が81試合と多くなり、すべての試合を観戦するのは、いくら地元のファンでも難しく、球団としては、スタジアム内の売り上げも大きな収入源になりますので、
球団として、再販チケットを公認しております。
ただ、リセールチケットは、いろいろなサイトが氾濫しており、そのすべてを球団が公認しているわけではありません。
チームの公認のサイトには、「Official Fan to Fan Ticket Marketplace of (チーム名)」など公式という記載が小さくてもあります。
このようなサイトから買う分には、安全性の面では問題はありませんが、日本語変換されているだけの仲介サイトなどは、公式ではないケースが多く、そのようなサイトは、安全性の面では不安が残ります。
定価チケットとリセールチケットの違い
定価チケット
価格は球団が決める
近年は、対戦カード、開催日などの人気により価格が変わる
チームによっては、イベントの人気度により、開催日が近づくにつれて値段を上げることがある
球団が販売するチケットのため、完売がある
余りがあれば窓口で買える
リセールチケット
価格は、ファン(売り手)が決める
価格をファンが決めるため、同じ座席でも価格に差があることがある(初めての場合はわかりづらい)
掲載価格以外のサービス料がかかる(15%から30%前後)
人気が高くなるとチケット代が高くなるものの、基本的には完売はない
リセールチケットは窓口では買えない
公式のサイトと、アンオフィシャルなサイトが氾濫している市場のため、買うサイトが大事
発券方法が大幅に変化してきております
早い時期だと、新しいシーズンの発券方法がわからないのが購入の最大のデメリットになります。
例を挙げると、2017年のヤンキースの発券は、試合開始の48時間前でした。
そのため、仮に2018年の9月の試合を2017年の12月に買うと9カ月も手元に届かないことになります。
公式でしっかり買っておけばいいですが、最近は、いろいろな仲介サイトが日本語変換で検索にヒットします。
そのため、公式かどうかわからないようにサイトで買った場合は、試合当日まで届かないケースは良くあります。
ですので、しっかりいろいろなことを把握したうえで、買うのは非常に大事です。
買い方のまとめ
メジャーリーグの観戦チケットを買うときに最も大事なのは、定価チケットとリセールチケットの2つの種類の特徴をよく把握することです。
良くメディアなどで、大人気でチケットが取れないチームなどの代表格にあたるレッドソックスやカブスなどは、カードによっては、定価が完売して「定価では買えない試合」もあります。
ただ、あくまでも買えないのは、定価という価格設定で買えないのであり、リセールチケットというのは、売り切れがありませんので、どんな人気のある試合でもしっかりした予算設定をしておけば、買えないことはありません。
ですので、とにかく一番初めに、
「買えなくなるのが心配」
というところをなくすようにしてください。
メジャーリーグが公認の安全なリセールチケットを提供する以上、ほぼ100%の試合のチケットは買うことができます。
*買えない、というのはあくまで定価では買えなかった、窓口で買えなかった、後は、メジャーリーグのチケットの価格は試合によっては、驚くほど高くなりますので、価格が合わず買えないということはあります。
例えば、2017年のドジャース対アストロズのワールドシリーズは、ロサンゼルスでのチケット代は一番安い座席でも1000ドル前後(800ドル前後の価格にサービス料)という金額でした。
今回のワールドシリーズでは定価を見ることはありませんでしたが、もともとワールドシリーズの定価というのは圧倒的に高く、定価でも最安値のチケットで500ドル近くした可能性はあります。
レギュラーシーズンでこのぐらいの価格になることはほとんどありませんが、一般的なレギュラーシーズンの試合であれば、本来、しっかり考えて、座席を選択し、買う、というステップを踏むべきです。
*最近は、アメリカ以外の国で公式戦をやるチームもあります。
アメリカ以外で開催されるイベントは、その国のチケット販売があるので、状況が異なります。
あくまで、アメリカ国内で開催されるレギュラーシーズンの試合が対象です。