シンガポール航空便はLA到着ま遅いが、LA出発も14:45と遅い。
他は大抵昼前後の離陸なので、朝9時ごろ出なくちゃいけないが、時間に余裕があり、まず、Aチケット社に「Stub Hub」発券のお陰で「松井サイン」取れた御礼、さらに結局
Eツアー社にまで足を運び、サイン報告。ミヤコホテルNさんにも、報告。
これは「御礼」という名の「自慢大会だ!」
11時ホテル発、11:30の「Fly Away」でLAXに向かう。
アメリカは4日の「独立記念日」を控え、ぼちぼち休暇に入るようだ。
従って、明日から成田便もしばらくは満席。
結局、「サンディエゴ」あたりで、「メキシコ」料理も食えず、空港内のフードコートで食べようとするも、先に「セキュリテイーチェック」に入ったのが、間違いだった。
何にもないのである。画一的なキオスクになんか、でかくて硬そうな「ターキーサンド」と激甘、激大味っぽいケーキなどが置いてあるカフェ程度だ。
おまけにチェックインの際に渡された紙を見ると、ガーン!「使用機到着遅れの為90分遅れ」
絶句。ちゃんと見りゃ良かった。そしたら、「メキシコ料理」食えたのに。
しかし、そこはさすが「シンガポール航空」、搭乗口にテーブルを置いて、「ナン」の薄いような「サラダ巻」、スナック、飲料など無料サービスで、怒れる我々の心を鎮めている。
やっと搭乗。「ほぼ満席」と思うが、幸運にも4列席の隣が空いてホッとする。
3列目の日本人のご婦人は、「ANA」のマイレージ特典旅行での搭乗ながら、SQ便の使用の為、座席指定が出来ず、中側に押し込まれたらしい。10時間以上のフライトで「中側」というのは、今更ながら、きつ過ぎるだろう。
帰りもやはりほとんど眠れないまま、何本もの「ビデオ」のお世話になる。
もっとも「ゾンビ」映画まで上映するのは、乗客のチョイスとはいえ、いかがなものか。(嫌いじゃないが)
そんな事言いつつも、帰りの機内食では、現地で口にしなかった「ロースト・ビーフ」をたいらげた。
さていよいよ帰着。機内にて東京の気温聞いて「現実」に戻される。
90分遅れで離陸したが、30分程度まで取り戻した。
いつも「帰りたくなかった」と「早くほっとしたい」という複雑な気持ちになる。
午後10時、無事帰宅。
実は、今回の旅行、私の立場が微妙だけに、ほんの一部の人しか告知していなかったが、何せ松井選手のサインをもらったもんだから、帰国してから、そこらじゅうに「カミングアウト」。
周囲は驚くやら呆れるやら。私も実は「さすがに今回はバチが当たるかなあ・・・」と「旅行でのトラブル、期待はずれ」など多少覚悟して行ったものだが、トラブル一切無く、期待以上の成果だった。
さて、それではこの後「総括」を。
「総括」① 松井秀喜選手について
前回運良く「開幕ホームラン」を生観戦できたが、今回はシングルヒット1本、打点0に終わった。
しかもそれは現在(7/19)まで低迷したままである。
待望の「エンゼルス」入団から、彼がアナハイムのファンを満足させたのは、本当に短期間しかないのだ。
まだシーズンは半分あるし、あくまでもこれは、結果論にしか過ぎないが、
やはり、「キャンプ前にほとんど自主トレや走りこみが出来ていない」点が気になった。
「膝は悪くない」「アナハイムはNYと違って暖かいから大丈夫だ」こう言った「楽観論」が、心配だった。
キャンプも驚くほどスローペースで、そのままシーズンに突入した。
「1年契約」だけに「1年怪我無し」に重点を置きすぎているのか。
昨年までの「エンゼルス」はソーシア監督が「スモールベースボール」を掲げるも、ゲレーロを中心としたラテン系ナインは「イケイケ、ドンドン!」だった。
それが「いつまでたっても途切れない打線」「突然のビッグイニング」など、常に明るいチームカラーが人気だった。
しかし、「レギュラーシーズンは勝てるが、POなど、ここ一番に弱い」「緻密さに欠ける」として、ゲレーロとほぼ同じ成績ながら、「勝負強い」松井を獲得した。
しかし、これだけ主力がごっそり抜けて、さらにモラレスが故障。
POどころかレギュラーシーズンの連覇に赤信号。松井本人への期待がとてつもなく増大してしまったのは事実だろう。
かつてヤンキースの4番として活躍した、「レジー・ジャクソン」という選手がいた。
どちらかというと「ダーティー」なイメージの同選手は、シーズンの成績こそ大した事は無かったが、WSでの「3打席連続ホームラン」など、その活躍から「Mr.オクトーバー」と呼ばれた。
そして、彼は晩年エンゼルスに「優勝請負人」として、エンゼルスにやって来たのである。
入団の際「これからは、静かなエンゼルになりたい・・・」という言葉が印象的だった。
昨年、同じヤンキースで「WS MVP」を獲得した松井選手が、同じエンゼルスにやってきた。
私はどうしてもレジーとダブらせてしまうのである。
レジー・ジャクソンは82年に自ら本塁打王となり、活躍し、82.86とチームは「地区優勝」するも、「リーグ優勝決定戦」は共に敗退。「Mr.オクトーバー」の真価を発揮すること無く、後に
チームを去った。果たして松井は・・・?
これまで日本人ファンにとっては、殆ど「お呼びでない」チームだったエンゼルスだが、松井選手入団により、私もこのチームが脚光を浴びる事に感謝する意味で、「アクセス」「スタジアムの楽しさ」「チームの魅力」などを「チープトラベル」さんや「Eツアー社」「ミヤコ
ホテル」さんに協力して伝えてきた。しかし、松井選手は「1年契約」で今年の活躍無ければ、来年移行の契約は望めない。本当に「後半戦の逆襲」を期待したいものだ。
「総括」② エンゼルス
先日開催された「オールスターゲーム」。エンゼルスの「球団創立50周年」を記念して開催されたものだ。
しかし、我がエンゼルスは、Tハンターと繰り上げ出場のJウィーバーのみ。
結果は1989年の開催同様、「存在感」の薄い大会となった。
皮肉にも今年はこれまでの「黄金時代」を支えていた主砲、エース、リード・オフ、中継ぎエースが去り、これからの主砲が「骨折」でシーズン終了で居なくなったからだ。
一方では、あれだけ金満と言われたモレノオーナーも「緊縮財政」に追い込まれ、順調と思われた「ファームの育成」が行き詰まり、「ドラフト指名優先権」の為に、FAには積極的に参戦しなかった。
それでも、松井秀喜ほか、ピネイロ、ロドニーと、何とか「劣化」を防ぐ補強を行った。
同じ西地区が、これまでどおりの戦力ならば、今年もなんのかんので首位に立っていただろう。
しかし、今年は各チームともに「エンゼルス包囲網」が敷かれていた。
まず、シアトルは「サイ・ヤング」賞のクリフ・リーを獲得した。これで、Fフェルナンデスとの2枚看板」が揃い、かつてのエンゼルスのリード・オフ、フィギンスも採った。
さらにその上を行くのはレンジャース。主砲ゲレーロを格安で契約、キンズラー、ハミルトンらと「超強力打線」を形成。
さらに最近、クリフ・リーを獲得。弱点の投手力を補った。さらに「エンゼルス世界一」時代の正捕手、Bモリーナを獲得。チームが競売に出され、「優勝」する事で高く売りたい目論みも解るが、ゲレーロ、オリバー、モリーナなどかつての在籍選手を引っ張って来るのは、なにか「揺さぶり」を掛けているようで不気味でさえある。
(シアトルもフィギンス、コッチマンを入団させた・・・失敗だったが)
エンゼルスとしては、このほかボストンに移籍したエースのラッキーも含め、これらの選手が皆ピークを過ぎている事で、「高額複数年契約」は出来ず、また、ゲレーロなどこれまでのレギュラーメンバーでは、WSへの進出も可能性薄いとして、次なるステップを歩みだしたともいえる。
しかし、これはあくまでも私見で、極論ではあるが、「果たして、アナハイムのファンは、真剣にWS進出を目指しているのか?」という疑問も浮かぶのだ。
2002年に「球団創設初の世界一」に輝くまで、エンゼルスは本当に「マイナーチーム」だった。
観客動員も多くて200万人で、隣の「ドジャースタジアム」には大きく水をあけられていた。
それでも内野席の多くは周辺の「富裕層」により、「年間指定席」として占められていたという。
03年以降300万人を突破するMLBでも有数の観客動員を誇るようになったが、いわゆる「全国区」の人気を誇る選手は少なく、また、「地区優勝の常連」ではあるものの、
NYやBOSなどの「凄さ」を感じさせない不思議なチームだ。
球場では、これら多くの「年間購買者」らの「コミュニティ」として、皆挨拶をして、ビールやホットドッグ、またはレストランでガヤガヤやっている。
スーパースターのサインにしても、必死なのは、子供や、「プレミアチケット」をやっと手に入れて、滅多にないチャンスにはしゃいでいる(我々を含む)ファンだ。
勿論、どこの球場でもお目にかかる光景だが、こうした「富裕層」のホルダーが多くを占めるので、なんだかとても「おっとり」しているのである。
また、背広に身を包んだ「サラリーマン」はほとんど見かけない。
仕事から帰宅し、家族で食事を済ませて、エンゼルスのシャツに着替え直して、3回ぐらいからやっとスタンドに到着するのだ。
頻繁に来るから勝ったり負けたりは当たり前だ。「勝つのに越したことはないが、その日楽しけりゃ、それでいいよ」7回が終わると「明日も仕事(学校)だ。車が混まないうちに早く帰ろう」「じゃあ、また明日な・・・」なんて光景だ。
毎日新聞に目をやって「えっ?3.5ゲーム差かよ!やばいな!」なんて事はなおのだろう。
みんなある種、「居酒屋」のようなつもりで訪れている。
ナイトゲームは、4月を除いてはさわやかで気持ちがいい。もちろん天候は晴れだ。
だから、このチームは平日のナイトゲームの「実質観客動員数」が多く、日曜のデーゲームは意外に少ないのである。陽射しがまぶしくて、暑いし、
アナハイム周辺はほかにレジャーも豊富にある。
他の街が週末に観客が押し掛けるのに対し、不思議な光景である。
「POといっても所詮10月いっぱい。その頃はもう寒いし、NBAでいいよ・・・」なんてあっさりと興味失ってるのかなあ。(事実95年や98年のように、優勝がかかっていても
観客動員に響かず・・・なんて事も多々あった)
勿論、強くなったことで、一般客が増えたのも確かだけれど、やはり、「ボルケーノ火山」を始めとして、数々の演出やプロモーション、食事の充実(値下げ)など「観客動員の為の努力」が、身を結んでいるのかなあ・・・。
「総括」③ どうか、エンゼルスタジアムへ・・・!
重ねていいますが、私はこのチームを応援して32年。79年に初観戦して、その後97年からは、毎年欠かさず観戦しています。一時「シゲ長谷川」投手の入団でほんの少しだけ注目されましたが、今年は世間の注目が一気に集まりました。
今年は日本からも多くのファンがアナハイムに集結し、特にマリナーズ戦などは大人気です。
松井選手は、正直やや「期待はずれ」の成績ですが、まだまだ復活の可能性もあるでしょう。
「セキュリティーの強化」で、巨人、ヤンキースでは、なかなか本人と触れ合う機会も少なかったと思いますが、ホントに近い位置で「触れ合える」チャンスがあります。
また、松井選手だけでなく、この球場は、「治安、気候、サービス、演出、ファン」など、全米30チームの中でも最も満足度の高いチームです。特に女性や子供には、安心して
観戦できます。周辺ホテルは安いし、ディズニーランドもあります。
まあ唯一、アクセスだけがやや不便ですが、「送迎ツアー」も充実していますし、「情報共有」により、「Amtrak」など、鉄道での行き来も浸透しつつあります。
今年は松井選手の活躍を期待し、これを機会にエンゼルスのファンになって応援して頂きたいと思います。
「終わりに」
今回、この「観戦旅行」の直前に、今回「観戦記」を掲載して頂きました、
「チープトラベル」のトミさんと出会いました。
私は、「ベースボール」そのものも大好きですが、その舞台ともいうべき、球場、ユニフォーム、食事などにとても興味があり、特に「英語が出来ず、車も運転出来ない」
「ひ弱な旅行者」として、観戦旅行者として、アクセスには特に気を配っています。
これまで、いろんな場所でそれらについては「観戦記」を利用して、説明してきました。
そんな折、「チープトラベル」さんのサイトが目に留まりました。
自分が言いたかった事や知りたかった事など、ほとんど漏れなく説明してあり、まさに自分がやりたかった事を案内していてまさに「恐れ入りました」でした。
今回、トミさんの依頼を受けまして、改めてこの「エンゼルス」の情報を事実に基づいて、出来る限り書かせて頂きました。
皆さん、長々お読み下さってありがとうございました。
旅のお供に